【日本縦断4日目】2018/9/6 音威子府～名寄
夜中に地震速報で目が覚めて、トイレに行ったら電気が点かない。揺れを全然感じなかったし、夜中はブレーカーを落として節電しているのだろうと思っていました。
これが胆振東部地震の影響だと知ったのは7時頃に起きたとき。オーナーの大澤さんに「停電です」と告げられて、初めて道内全域でブラックアウトしたことを知りました。
ラジオを聞きながら朝食を頂いて脳内作戦会議。道北に関しては地震そのものによる影響は無く、電気以外は無事なようなので出発することにしました。
2日間お世話になりました。
美深町に入ったら信号が死んでいて、手信号による誘導を行っていたので改めて道内全域が停電なのを確認しました。
見たい物があったので美深駅へ。
駅舎内は薄暗く、売店は当然閉まっていました。
で、見ようと思っていたのがこの美幸線資料館。
係員がもう帰っちゃって今日営業する予定は無いとのこと。
悔しいですが仕方ありません。
ただ窓口は開いていたのでご当地入場券は買えました。
続いては美深トロッコ王国へ。
美幸線と並行する道路を走っていたら、あちこちに遺構が残っていました。
緩やかな道を走って到着。停電でも普通に営業していました。
案内所の中はプチ資料館になっていて様々な備品が。
何やら車庫の奥に怪しげな車両が・・・
国鉄末期に北海道に運ばれて結局使わずに廃車になった謎の583系です。
屋根付きの車両もあるので雨の日でも大丈夫そうです。
片道5kmなので長くも短くもなくて、ちょうどいい距離です。
この看板の前で説明を受けたあとは好きなように運転できます。
運転方法は自動車と同じくペダルを踏みます。
左がブレーキで右がアクセルです。
最初は開けた場所を走ります。
次第に森の中へ。
川もあります。たまたまこの時間帯は自分一人だけで貸切状態だったので、自分のペースで運転できました。
意外にスピードが出ますが、振動が激しくて体が痺れますし、所々こういう罠があるので出し過ぎには注意。
終点はループ線になっていて、乗ったまま向きを変えられます。
ちなみに踏切もありますが、通過する時はトロッコ側が一時停止しなければなりません。交差する道は農道や林道なので車が横切ることは滅多にありません。
スタート地点に戻ってきました。気持ちの良い森林浴でした。
次の時間帯はお客さんが10人近くいて、自分一人だけで楽しめたのはラッキーでした。
今のうちに水を確保しようと思って手洗い場の水を水筒に入れたら、浄水場が止まっているので飲まない方がいいとのこと。
そしたらありがたいことに、トロッコ王国の係員が近くの湧水を分けてくれました。
おまけにペットボトルのお茶まで頂いちゃいました。
美深の市街まで戻らず、ショートカットして名寄市へ。
そして町外れにあるトムテ文化の森キャンプ場へ。
事前に予約する必要がありますが、無料です。
争奪戦に乗り遅れないように急いで設営してセイコーマートへ。
日没が近く薄暗い店内にはたくさんのお客さんが。
パンとカップ麺は品切れで弁当も無かったですが、奇跡的に夕飯を確保できました。
ちなみに近くのラルズマートは14時ぐらいに閉まっちゃって、通常通り営業していたセイコーマートに救われました。
今後食糧の確保が難しくなりそうで不安になりましたが、満天の星を見たら少しだけ心が和らぎました。停電のおかげできれいな星空が見えたと前向きに捉えて就寝。
色々な意味で忘れられない一日になりました。
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